寡占市場において各企業はどのような行動を取るのか。
このことを説明しようとするときに役立つのが、
ゲーム理論とは
ミクロ経済学を中心として経済現象を解明するための有益な分析ツールとして用いられています。
最近では、学習、認識、言語、進化などを対象とする認知科学や心理学、生物学などとの
関連も視野に入れて、
人間の一見非合理的な行動までも
ゲーム理論の枠組みを拡張して説明しようとする試みが展開されています。
ゲーム理論の枠組みを拡張して説明しようとする試みが展開されています。
ゲーム理論の基本的な考え方は、ある主体(プレーヤー)が意思決定をする際に、
他の主体(プレーヤー)が自分の行動にどう対応してくるか予想した上で、
自分にとって最も有利となる行動を決定するというもの。
これは、囲碁や将棋、チェスなどで、
先手と後手がお互いに相手の次の手を読み合いながら自分の手を選択する様子とよく似ています。
先手と後手がお互いに相手の次の手を読み合いながら自分の手を選択する様子とよく似ています。
寡占市場においてゲーム理論で動く
戦略的思考が重要になるのは、プレーヤー同士がお互い影響しあう環境です。
ミクロ経済学でこの状況に最もよくあてはまるのが
少数企業がお互い相手の戦略を読み合いながら自企業の価格や生産量を決める寡占市場なのです。
ゲーム理論では、意思決定の主体であるプレーヤーが選択できる手のことを戦略といいます。
そして、各プレーヤーがそれぞれ特定の戦略を選択した結果、各プレーヤーが手にする利益を
ペイオフといいます。
そして、お互いの戦略を前提に、双方のプレーヤーが最適理論な戦略を選択している状態を
ナッシュ均衡といい、基本的な均衡概念となります。
参考文献
大学四年間の経済学が
10時間でざっと学べる
著 井堀利宏
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