1,強化スケジュールとは

心理学でよく扱われる『強化』とは、
無条件刺激(UCS)と条件刺激(CS)を交互に発生させることである。
パブロフの犬を例に挙げて言うと
無条件刺激というのは、メトロノームを鳴らすこと。
条件刺激というのは餌を見せることに当たる。
さて、本題に戻るが、
日常生活では反応が毎回強化される連続強化よりも、
反応がときどきしか強化されない部分強化のほうが多い。
反応がときどきしか強化されない部分強化のほうが多い。
スキナーはこの「反応をいつ強化するか」という
環境側から見た規則を強化スケジュールと呼んだ。
反応を部分強化する間歇強化は
行動に強力なコントロール力を持ち、
各スケジュール特有の累積記録を生じさせる。
行動に強力なコントロール力を持ち、
各スケジュール特有の累積記録を生じさせる。
①定比率(FR)スケジュール:
出来高払いの仕事のように、定反応数ごとに強化が与えられる。
一気に反応し、強化が与えられると強化後休止があり、また反応を始める。
強化に必要な反応数が多くなるほど強化後休止が長くなる。
消去時にも強化時と似た反応パターンが見られる。
②変動比率(VR)スケジュール:
パチンコのように、要求される反応数が毎回不規則に変動する。
反応率が非常に高く一定で消去に移行しても反応がなかなかなくならない。
③定間隔(FI)スケジュール:
前の強化から一定時間経過後の最初の反応が強化される。
強化直後は反応が少なく徐々に反応率が上昇するFIスキャロップが特徴である。
待合せの時間が近づくにつれ相手を探す回数が増えるのはこの例である。
④変動間隔(VI)スケジュール:
F1の時間間隔に相当するものが毎回不規則に変動する。
反応が安定し、強化時も消去時も滑らかな累積記録になる。
携帯メールを確かめる行動がこれに当たる。
動物や乳児の行動、成人の無意識的な行動は
強化スケジュールの随伴性の影響を受ける(随伴性形成行動)が、
年長児や成人の意識的な行動の場合は
自分で言語的ルールを作って行動する (ルール支配行動) ことが多く、
強化スケジュールの随伴性の影響を受ける(随伴性形成行動)が、
年長児や成人の意識的な行動の場合は
自分で言語的ルールを作って行動する (ルール支配行動) ことが多く、
過去の強化履歴の影響も大きいため、強化スケジュールの特徴が出にくい。

参考文献
心理学検定 基本キーワード
著 一般社団法人日本心理学諸学会連合
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