1,霧の種類
霧は、雲の発生と似たメカニズムで発生します。
霧も雲も根本的には同じ現象です。
水蒸気を含む空気がいろんな要因で冷やされ、
含むことができなくなった水蒸気が凝結して発生します。
霧の種類を次に列挙します。
①放射霧
日没から日の出前にかけて天気がよく、風が弱いと、
地表面の熱が宇宙へ効率よく逃げる放射冷却が顕著になり、
地表面の熱が宇宙へ効率よく逃げる放射冷却が顕著になり、
陸上の地表面が冷やされます。
地表面が冷えると地表面付近の気温は、
地表面温度に追随するように下降します。
地表面温度に追随するように下降します。
このとき露点温度以下になれば水蒸気は凝結し、霧が発生します。
風が強いと地表面付近の冷えた空気とその上層の
相対的に暖かい空気が混合するので気温の下がり方が小さくなります。
相対的に暖かい空気が混合するので気温の下がり方が小さくなります。
日の出後、気温が上昇すれば放射霧は解消します。
②移流霧
冷たい地表面に、相対的に暖かく湿った空気が移動して冷され、
水蒸気が凝結した霧です。
夏の海霧は移流霧の典型的な例で、海面水温の低い海面上に、
暖かく湿った空気が移動して水蒸気が凝結します。
暖かく湿った空気が移動して水蒸気が凝結します。
③蒸気霧
冷たい空気が相対的に暖かい海面上に移動して生じる霧です。
海面付近の空気は海面との摩擦が大きく、
風による移動が接地層の上の空気に比べて少ない。
海面付近の空気は相対的に暖かく十分な水蒸気を含んでいるので、
冷たい空気と混合し、気温が下がって凝結が起きます。
梅雨期に関東から東北地方の太平洋沿岸部では、
北東の冷たい風が吹きやすく、ここで発生する霧は蒸気霧の代表例です。
④前線霧
前線付近で発生が見られる霧です。
前線付近は温度差の大きい気団が接しているために、
相対的に暖かい空気が冷やされて水蒸気の凝結が起きます。
⑤滑昇霧
山斜面を滑昇する湿った空気が、上昇の際に気圧が下がることで
断熱膨張を起こして冷却されることで水蒸気の凝結が生じます。
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