
統計学は様々な分野で取り扱われていますが実は心理学でも使われています。
心理統計学において、最も欠かせないのがサンプルと母集団です。
母集団とは自分の手元にあるデータの背景に存在する、膨大なデータ。
サンプルとはその母集団からピックアップしたデータ。
標本とも呼ばれています。
えっと、詳しく説明します。
心理学ではある大きな集団から抜き取ってきた
比較的小さなデータを用いて研究の仮説を検討するということです。
なぜ小さなデータを用いるかというと,
大きな集団すべてを調べることは,物理的に不可能であるためです。
大きな集団すべてを調べることは,物理的に不可能であるためです。
たとえば,知覚心理学では,性別·人種にかかわらずヒト一般に共通する真理を研究します。
このとき,世界中の健康な成人に対して実験をおこなうことはできません。
そのため,時間・労力・研究資金の許す範囲でデータをピックアップし,
そのデータにもとづいて研究をおこなうのです。
このようにデータをピックアップする作業をサンプリングといい,
ピックアップされたデータのことをサンプル(標本) とよびます。
サンプルの数はサンプルサイズ(標本サイズ) とよばれることが多いですが,
かんたんにデータ数とよびます。
またサンプルデータの背後に存在すると仮定されるデータを母集団といいます。
さきほどの知覚心理学の例では,
“ヒト全体”を母集団として想定していると考えられます。
“ヒト全体”を母集団として想定していると考えられます。
母集団の特徴を適切に推測するためには,
もとの母集団から偏りなく抽出したサンプルでなくてはなりません。
このような抽出をランダムサンプリング(無作為抽出) とよびます。
コメント
コメントを投稿