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帰属






1,帰属とは





自己や他者の行動の原因を推測し、その推論を通して自己や他者の内部にある

特性や属性を推論する過程を帰属という。


この考え方を最初に提唱したハイダー(Heider, F.)は、

人々が日常の出来事をどのように認知したり解釈したりするかという

視点から独自の理論を展開した。


この立場は、素朴心理学と呼ばれる。

この考えでは自己や他者の行動の原因は

まざまな要因に求めることができるが、それらは性格や能力など

人の内部にある要因と、他者の行動や環境要因など外部にある要因に分けることができる。

  





内部の要因に帰することを内的帰属外部の要因に帰することを外的帰属という。

ケリー(Kelley, H. H.)のANOVAモデルでは、は観察された結果と

共変動する要因を求めることによって、

その事象の原因を推測することが仮定されている。







その際に使われるのが、合意性情報(その行動はどの程度一般的か)、

一貫性情報(いつもその行動が生じるか)、

弁別性情報(他の刺激と区別してその行動が生じるか)である。


自己の行動やその結果について

原因を推測する過程は自己帰属と呼ばれる。

ベム(Bem, D. J.)が提唱した自己知覚理論は、の過程を扱うものである

もともと好きな活動に対して過大な報酬が与えられると

その活動に対する魅力が低下してしまう過剰な正当化という現象や、

生理的興奮の誤帰属は、この理論から説明することができる。


帰属を行う過程では、情報処理過程の特徴や

自尊心を維持または高揚させたいという欲求によって、誤りや偏りが生じる。



一般的に、他者の行動の原因を推測する場合、

個人の内部にある要因が重視され、状況的要因はあまり考慮されない。


これを、基本的な(根本的な)帰属の誤りという。


行為者-観察者の帰属の相違は、同一の行動(たとえば「殴る」)に対して、

行為者本人は状況要因(挑発された)に帰属するのに対して

観察者は内的要因(攻撃的性格)に帰属する傾向があり、両者の帰属が異なることをさす。 


自己奉仕的(利己的)帰属とは自分の成功は内的要因に帰す

一方で失敗の原因は外的要因に帰する傾向をいう。 




参考文献
心理学検定 基本キーワード

一般社団法人日本心理学諸学会連合




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