
1,インピーダンスとは
正弦波状に変化する入力量[X]に対する正弦波状に変化する出力量[Y]の比。
【正弦波...各点が隣の点を引っ張り上げたり
引き下ろしたりしながら次々に伝わるのが波である。
波をよく伝える媒質はばねの性質を持ち、各点がこの単振動という動きをしている。
目を凝らして1つの縦の線に注目すると、
このときできる波の形はきれいに整っていて、正弦波と呼ぶ。
このときできる波の形はきれいに整っていて、正弦波と呼ぶ。
数学で習う正弦曲線(サインカーブ)と同じ形なのでこのように呼ぶ。】
電気的インピーダンス、音響的インピーダンス、
機械的インピーダンスなどがある。
ただし、インピーダンスの概念は電気回路学から生じているので、
単にインピーダンスという場合は電気的インピーダンスをさし、
定義も、交流回路に電圧を加えたときの
電流の流れにくさ(=抵抗R)を示す量となる。
コイルやコンデンサのように、
素子の抵抗を表すときに「インピーダンス」という言葉を使う。
直流回路では、電流を妨げる要素は抵抗のみなのに対し、
交流回路では、
交流回路では、
抵抗のほかに、電磁誘導によって生ずる誘導係数、つまり自己インダクタンス、
相互インダクタンス、およびキャパシタンス、
つまり静電容量も電流の流れを妨げる働きをする。
つまり静電容量も電流の流れを妨げる働きをする。
またインダクタンスやキャパシタンスは電流の位相にも影響を及ぼす。
このように電流の位相に影響を及ぼす回路の要素をリアクタンスとよんでいる。
インピーダンスは複素数(実数と虚数単位で表される数)表示され、
実数部にレジスタンスあるいは抵抗成分(記号はR)、
虚数部にリアクタンス(記号はX)をもつ。
また、インピーダンスは交流回路の電流の流れやすさを示すアドミタンスの逆数である。
単位は1ボルトの交流電圧を加えたとき、1アンペアの交流電流が流れる
インピーダンスを1オーム(Ω)と定めてある。
記号はZ で、Z =R+jX (j は虚数単位)の関係である。
[布施 正・吉澤昌純]
コメント
コメントを投稿