1、紫外線とは
波長範囲が可視光線とX線の間にある(約1nm〜400nm)電磁波。
1801年J.W.リッターが塩化銀【AgCl】の黒化作用から太陽光中に発見。
波長300nm以上を近紫外線,200nm以下を遠紫外線という。
ふつうのガラスは紫外線をほとんど通さないが,
水晶,塩化カリウム,水,空気等は可視部から約200nmまで,また蛍石は120nmまでを通す。
水銀放電灯,鉄または炭素アーク灯,水素・キセノン・ヘリウム等の放電管などを光源とし,
蛍光(けいこう)板,写真乾板,光電管,光電池等で検出する。
可視光線より波長が短く、光子のエネルギーが大きいため,
蛍光・光電効果・写真・化学・生理等の諸作用が強く,一名化学線とも呼ばれる。
蛍光作用は蛍光灯・宝石鑑定等に利用され,
また物質の紫外線に対する反射率が可視光線の反射率と異なることを古文書鑑定・犯罪捜査等に利用する。
生理作用は日焼けや体内のビタミンD生成の原因となり,また殺菌や紫外線療法に用いられる。
過度に紫外線にさらされるとやけどや皮膚癌の原因ともなりうるので,注意が必要。
太陽光は強い紫外線を含むが,上層大気の酸素・窒素・オゾン等に吸収される。
酸素や窒素の分子は遠紫外線を吸収して原子に解離し,オゾン層・電離層等をつくる。
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