
しかし、そこまで理想の学生である彼女は筆記用具を持たず、
教科書 を開くようすもないし、ノートも用意していない。
一体何を考えているんだ?
僕は本来みるべきはずの黒板ではなく、
チャイムだ。もう終わりか。
しかし何だがいつもより長く、疲れた 1限だった気がする。
「え~、今日はここまで。 次回は斜面を滑る
物体の運動方程式について教えるから、
物理のベテラン教師である山形先生は、
まだ話したがっていたが、 この人はチャイムで終了しないと、
そのクレームの代償として、
自分ルールを決めている らしい。
几帳面というのも、生きづらいものだ。
.............あっ!!
僕は机にある筆記用具を片付けていると、

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