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オーストリア










1,オーストリアとは













◎正式名称−オーストリア共和国Republic of Austria。◎面積−8万3879km2。◎人口−845万人(2013)。◎首都−ウィーンWien(171万人,2011)。

◎住民−ほとんどがゲルマン系。◎宗教−カトリック88%,プロテスタント6%,ユダヤ教など。

◎言語−ドイツ語(公用語)99%,ほかにスロベニア語,クロアチア語など。◎通貨−ユーロEuro。


◎元首−大統領,フィッシャーHeinz Fischer(2004年7月就任,2010年7月再任,任期6年)。

◎首相−ベルナー・ファイマンWerner Faymann(1960年生れ,2008年12月就任)。


◎憲法−1920年制定。ほかに1955年10月制定の永世中立に関する憲法法規など。

◎国会−二院制。上院(連邦議会,定員62,各州議会で選出,任期5〜6年),

下院(国民議会,定員183,任期5年)(2013)。◎GDP−4164億ドル(2008)。


◎1人当りGDP−3万9590ドル(2006)。◎農林・漁業就業者比率−4.5%(2003)。

◎平均寿命−男78.1歳,女83.4歳(2011)。◎乳児死亡率−4‰(2010)。◎識字率−100%。    




ヨーロッパ大陸中央部の共和国。〔自然・住民〕 スイスと並ぶ典型的な山国で,全土の約3分の2がアルプス山系に属し,北東部のドナウ川流域に丘陵地が広がる。


東端のいわゆるウィーン盆地はハンガリーの大平原(プスタ)に連なる。

ドナウ川の南西には,けわしい山脈が東西に走り,グロースグロックナー山をはじめとする高峰が多い。

気候は年平均気温7〜9℃であるが,地域によっては年変化が大きく,変化に富む。











〔歴史〕 ドイツ民族による国家としての歴史は976年バイエルンの辺境領設置に始まる。ドイツ人の東方進出の中心地となり,バーベンベルク家の支配が続いた。


13世紀末ハプスブルク家領となり,16世紀にはハンガリー,ボヘミアを兼有,

以後事実上ドイツ皇帝(神聖ローマ帝国皇帝)を世襲するハプスブルク家の中心として発展した。


その間15世紀半ばからしばしばオスマン帝国(トルコ)と戦い,宗教改革期にはフス派戦争三十年戦争を経験。


18世紀半ばのオーストリア継承戦争,19世紀初頭のナポレオンの侵攻で危機に陥ったが,ウィーン会議で再建後は反動体制の中心となった。


ドイツの覇権を争った普墺(プロイセン・オーストリア)戦争に敗れた後の1867年オーストリア・ハンガリー二重帝国に改組した(アウスグライヒ


第1次大戦でドイツと結んだが敗れてハプスブルク家は倒れ,チェコスロバキア,ハンガリー,ユーゴスラビアが分離独立した。


第2次大戦直前,ドイツによるオーストリア併合アンシュルス)があったが,戦後の1955年主権を回復した。











〔経済・産業〕 国土の約37%が森林で,木材が主要輸出品の一つとなっている。


農業では,小麦,大麦,ジャガイモ,テンサイが主産物であるが,食品類の輸入が多い。


亜炭,鉄鉱,石油,天然ガス,黒鉛,マグネサイト,銅などを産する。


水力発電が盛んで,工業が最も多くの労働力を吸収,鉄鋼・機械・繊維・化学工業が行われる。これらの産業の基幹部分は国有化されている。


観光業も国の有力な財源である。ヨーロッパ自由貿易連合(EFTA)の原加盟国であったが,1995年ヨーロッパ連合(EU)に加盟した。


北大西洋条約機構(NATO)には未加盟。2009年,世界金融危機の影響を受けて,

実質GDP成長率はマイナス3.5%と戦後最大の落ち込みを記録,

2010年には若干のプラスに転じたが,ユーロ危機の影響で景気後退と財政赤字問題に直面した。

政府は緊縮策を打ち出し,2011年の財政赤字はEU基準値のGDP3%を下回る2.6%を達成した。


政府は新たな財政削減包括策により,2016年に財政赤字ゼロを目指している。











〔政治〕 憲法は1920年に制定(1929年に大幅改定)されたものを,第2次大戦後復活,採用している。


9州からなる連邦共和国で,元首は大統領(国民が直接選挙で選出,任期6年)。国会は上院と下院の二院制。

戦後,国民党と社会民主党(旧,社会党)が国会の議席を二分してきたが,1990年代に入って,難民・外国人労働者への規制強化を訴える自由党が台頭し,

2000年には国民党との連立政権が成立して,EU諸国との緊張が高まった。


1955年のオーストリア国家条約で独立を回復,永世中立を宣言したが,総数約3万4600人の陸・空軍をもつ。


2006年の下院選挙では,社会民主党(党首グーゼンバウアー)が国民党から第1党の座を奪回,

グーゼンバウアーは2007年1月第2党の国民党との大連立で首相に就任した。

2008年7月,国民党が連立を離脱したため,9月に議会選挙が実施され第1党・第2党の関係は変わらなかったがともに議席を減らし,

第3党に躍進した極右の自由党と未来同盟に議席を奪われた。


その後2ヵ月にわたる協議で,社会民主党と国民党は再び連立を組むこととなり,社民党党首ファイマンが首相となった。


2010年4月の大統領選では,社民党出身の現職フイッシャー大統領が自由党候補らを大差で破り再選された。

2013年9月の国民議会選挙(比例代表制・直接選挙,任期5年)では与党の社民党・国民党の連合がEU懐疑派の自由党などを勝利した。


ファイマン政権は,財政再建に積極的に取り組んでいる。

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