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放課後、屋上で待つ。
果たし状か?
いろいろツッコミどころがありすぎる。
まさか、 屋上に僕を呼び出してリンチでもするつもりなのか?
しかし、 筆跡をみると、全体的に丸みをおびているし、
書道素人の僕からみても達筆だ。
不良がこんな文字を書けるとは、 思わないし思えない。
もしかすると、 これは女の子の筆跡かもしれない。
これだけじゃ、 いじめなのかどうかも分からない。
そもそも誰が書いたんだ?
そう だ、まずは名前だ。
内容にばかり注意を向けていたけど、
ここで肝心なのは、何が書かれているのかではなく、
誰が書いたのか、だ。
いろいろツッコミどころがありすぎる。
まさか、
しかし、
不良がこんな文字を書けるとは、
もしかすると、
これだけじゃ、
そもそも誰が書いたんだ?
そう
内容にばかり注意を向けていたけど、
手紙の裏の右端だ。
平木尊
...おぉ。
まったく彼女には唯我独尊という言葉がお似合いな気がした。
昨日から僕は彼女に振り回されっぱなしだ。
いや、2週間前からか 。
そもそもこれは僕宛のものなのか。
よくよく考えたら、 僕の人生で下駄箱に
手紙を入れられる因となった言動なんて起こし たことがないはずだ。
もしかしたら間違えて僕の下駄箱に入れたっていう可能性もある。
いや、2週間前からか
そもそもこれは僕宛のものなのか。
よくよく考えたら、
手紙を入れられる因となった言動なんて起こし
キーンコーンカーンコーン。
チャイム音が聞こえた。
やばい、ホームルームが始まる。
宛先と目的が分からない手紙を乱雑に鞄にしまい、廊下を走った。
いつもは律儀に一つ一つ登る階段も
今日は2段飛ばしで1年3組の教室がある
4階に駆け上がっていっ た。
4階に駆け上がっていっ
教室の時計を見ると、4分遅れだ。
みんなの視線が僕に集まっている。
高校生活最初の中間テストの話をしていた
秋山先生も僕の突然の登 場に少し驚いたようで、
少し不機嫌そうに見えた。
たぶん話を途切れさせられたからだろうな。
秋山先生も僕の突然の登
少し不機嫌そうに見えた。
「羽塚、遅刻か。」
「はい、すいません。ハァハァ」
先生は名簿の僕の出席欄に遅刻をつけようとしている。
最悪だ。
あの時代遅れの下駄箱の手紙のせいだ。
まぁ4分でも遅刻は遅刻な んだから、仕方がないか。
最悪だ。
まぁ4分でも遅刻は遅刻な
先生は書き始めたペンを止め、二重線を引いた。
「まぁいい、早く座れ」
いい先生だ。
僕はお辞儀をして、自分の席に向かい、座った。
右隣を見ると、昨日と同じ光景だ。
彼女は今日も学校に来ている。
しかし僕の方向を見る気配がない。
やっぱりあの手紙は僕宛じゃないのか。
それとも、 違う誰かがイタズラで平木の名前を使ったのか。
だとしたら、 タチの悪いイタズラだ。
いや、にしてもだ。
平木を知っている奴なんているのか。
それとも、
だとしたら、
いや、にしてもだ。
平木を知っている奴なんているのか。
いや、
それか、本人も承諾した上でのイタズラなのかもしれない。
その可能性も十分に有り得る。
人の厚意を全否定するような奴だ。
昨日と同じように授業が進んでいった。
しかし昨日よりかはスムーズに進んでいる。
僕は反省をしたのだ。
決して右隣を見ずに代わりに僕は自分の世界に入った。
しかし一つの心残りがある。
あの手紙だ。
あの手紙がこの先いったい僕に
何をもたらすのかを知る由もなかっ たのだ。
僕は反省をしたのだ。
あの手紙だ。
何をもたらすのかを知る由もなかっ
今日もいつも通りホームルームを終え、帰り支度をしている。
正直、屋上に行こうとは思えなかった。
今日1日平木が僕に話しか けることはなかったし、
本当にあんな手紙を出したのならば
一言言うのが礼儀ってものだろ う。
今日1日平木が僕に話しか
一言言うのが礼儀ってものだろ
「羽塚くん」
軽い声が僕の名前を呼んだことに気づいた。
聞き慣れない声だ。
しかし僕はこの声の主が誰かを昨日から知っている。
聞き慣れない声だ。
しかし僕はこの声の主が誰かを昨日から知っている。
「何?」
「屋上で待ってるわ」
僕が声をかけるよりずっと早く彼女は鞄を肩にかけ、
早々と教室を出ていった。
やっぱり君だったのか。
もう行くしかないな、これは。
こんな短い間に考えが180度変わったのは
たぶん生まれて初めて だ。
たぶん生まれて初めて

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