とりあえず屋上まで行ってみよう。
話はそれからだ。
教室から出た僕は一年の渡り廊下を歩いた。
話はそれからだ。
ここの屋上は6階から7階上がる階段の先にある。
つまり6階まで が建物内ということだ。
そこに平木がいる。
いやまだいると決まったわけではない。
もしかすると屋上にいるのは平木ではなく不良どもで、
僕を貶めるためのものかもしれない。
でも、何かがあると思う。
期待すべきものか憂るべきものなのかは分からない。
だが、学校の授業や友だちとの遊びの中では
とうてい得られない何か 、そんなものが待っているような気がした。
つまり6階まで
そこに平木がいる。
でも、何かがあると思う。
だが、学校の授業や友だちとの遊びの中では
とうてい得られない何か
渡り廊下を歩き終わり、一歩また一歩と一段ごとに登っていく。
見られることはとても恥ず
6階の上り階段までついた。
見ると、 そこには無数もの机と椅子が置かれて
電球などの照明の類も見当た らない。
完全なゴーストタウン状態だ。
見ると、
電球などの照明の類も見当た
完全なゴーストタウン状態だ。
人は使わないものには無頓着になるらしい。
確かに片倉の言った通り、
机や椅子は乱雑に置かれていて通れそうもない。
本当に平木はここを通って行ったのか…。
入ってはいけない雰囲気だけは感じ取ることが出来る。
僕はこの罪の意識と恐怖心を引っ込めるのに、
少しばかり時間がかかった。
打つ手なしか…と思い、僕の心は
まるで磔に吊るされたような気持ちから解放されそうになっていた。
その時、パッと左端に目がいった。
人がギリギリ通れる隙間があったのだ。
まるで磔に吊るされたような気持ちから解放されそうになっていた。
その時、パッと左端に目がいった。
たぶん彼女もここから入ったんだろう。
僕は体をしぼめて、 かがんだり机や椅子をどかして、
おそらく数メートルはあるこの要塞をかいくぐった。
僕は体をしぼめて、
すると前に扉が見えた。
おぉ。何だか興奮してきた。
入学して約1ヶ月、 はやくも秘密の場所を見つけたようで、
僕の喜びは子どもの頃の冒険心を思い出したかのように
心の中でコ サックダンスを踊っていた。
そのせいもあってか、 扉に貼ってある立ち入り禁止の文字など、
僕は気にも留めていなかった。
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入学して約1ヶ月、
心の中でコ
そのせいもあってか、
僕は気にも留めていなかった。
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