1,地球磁場とは
地球自体がもっている固有の磁場。
溶けた鉄を主成分とする地球の流体核内のダイナモ作用によって発生していると考えられる。
地表近くでは磁場の形はかなり双極子型に近く、その部分が90%程度、残りが非双極子磁場である。
対応する地心双極子の大きさは、現在約8.0×1022Am2(アンペア平方メートル)である。
双極子型の磁場は地球半径の約10倍ぐらいまで続くが、
それより外側では太陽から吹き付けるプラズマ流、
すなわち太陽風との相互作用のため、太陽の当たる前面は圧縮され、
後面は逆に引き伸ばされて吹流しのような領域に閉じ込められている。
この磁場が閉じ込められた範囲を磁気圏という。
惑星探査機による調査によって、磁気圏は地球だけでなく、
木星や水星など磁場をもつ惑星に共通の性質であることが明らかにされた。
[河野 長]
『力武常次著『地球磁場とその逆転 70万年前磁石は南をさしていた!』
(1980・サイエンス社)』
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