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個体化の原理






1,個体化の原理とは





個体個体として他から区別する形而上学的原理をいう


すでにアリストテレスにおいて,

個体の*質料的な側面がその別性をなすものであり,


一方、形相は普遍的本性として,多くの個体間に共通のものであるとされた。




*…ある形式を備えたものの材料・素材となるものアリストテレス以来、形相と相関したものとして用いられ、例えば家の機能や構造形式が形相で、その素材である木材が質料

かかる個体化の原理は中世スコラ哲学においても主要な問題となった。

それはキリスト教教理において創造の対象としての個体,

および救済の対象としての個人との関係,

また*三位一体の教理

この個別性の関係が追求されたからである。



 【*キリスト教で、父()・子(キリスト)・聖霊の三位は、

唯一の神が三つの姿となって現れたもので、元来
は一体であるとする教理。


特にトマス・アクィナスは質料が個体化の原理であり,

したがって天使のような純粋に非物質的な存在は

ただその形相によってのみ個体化されるのであるとし,

かくて有名な,同一の種に2種類の天使は存在しないという理論を展開した。


これに対し J.ドゥンス・スコツスは

個性原理ヘクセイタス(〈これ〉という形相的限定) を立て,

この特殊な形相が物質と非物質とを問わず

すべてのものの個体化にかかわっているとした。


近世においても

ライプニッツスピノザ

ショーペンハウアーなどにおのおの独自の考察がみられる。










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