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1,麦とは



コムギとオオムギとをまとめてとよび、

明治以降はその後伝来したライムギやエンバクなどをも麦に含めるようになった。

この「麦」という概念は欧米にはなく、麦に相当する英語もない。




麦類は中央・西アジアの乾燥地帯が原産で、に芽生え、

越冬して初夏に開花し、結実する冬作物である。


このため麦類は日本では稲作のあとの水田や夏作物のあとの畑に、

裏作物として栽培され、土地利用率を高め、食糧生産を高めることに寄与してきた。

コムギ、オオムギは人類が農耕を始めたときからのもっとも歴史の古い作物であり、


日本へもイネと同じかあまり遅れないころに大陸から伝来して、栽培が始められた。

なおライムギとエンバクは、

原産地付近で、麦畑の雑草からしだいに作物化されたといわれる。





 麦類は世界の穀物生産の半分近くを占め、人類の半数近くの主食とされる。

コムギは作物中生産量が第1位、オオムギ、エンバク、ライムギは、

穀物のうちでそれぞれ第4、6、7位を占めている。


コムギ、ライムギは製粉してパン食とし、

オオムギは圧偏(押し麦と称する)やひき割りにして米に混ぜ、

エンバクはオートミールなどとする。

またオオムギはビール、ウイスキー、ライムギも

ウイスキー、ウォツカなど酒の原料として重要である。

オオムギ、エンバクなどは現在は主として家畜の飼料とされている。


 なお、食用作物の麦類のほか、イネ科の植物にはムギの名をもつものが多い。

イヌムギ、ホソムギ、ネズミムギ、ハトムギ、コウボウムギ、ムギクサなどである。


[星川清親]





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