1,プランクトンとは

浮遊生物ともいう。
水中に浮遊して生活する微小な生物の総称。
ベントス (底生生物) やネクトンとともに水生生物の生態群を区別する語。
個々の生物はむしろ受動的に水中に浮遊し,自力で積極的に遊泳することは少ない。
したがって遊泳のための器官は,単細胞のものなら鞭毛,
多細胞のものでも簡単な脚などをもつにとどまるか,
またはこれを欠いている。
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ケイ藻類,デスミッドなどのような緑藻類
および青粉などのような藍藻類は植物性プランクトンと呼ばれ,
原生動物をはじめとして,ミジンコなどのような甲殻類,
クラゲ類,各種動物の幼生などは動物性プランクトンと呼ばれる。
プランクトンは,大型水中生物の基礎餌料となり,重要なものである。
1970年代になって,工場排水や生活排水による湖沼,
沿海の富栄養化によって特定のプランクトンが異常増殖し,
これが2次的な水質汚濁の原因となっている。
海の赤潮は植物性のものも動物性のものもあるが,
魚介類を大量に殺す場合があり,
またこの大量の死骸が沈殿すると,へどろとなって海底に積って分解し,
やがて無酸素化して嫌気性の分解を行い,海底を無生物状態にすることがある。
湖沼ではミクロキスチスなどの青粉が水面を埋めつくし,
この死骸が水底で硫化水素などを発生させて魚介類を死滅させる。
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