1,衝突とは

(1)運動する2物体が互いに接して,ごく短時間だけ強い力(撃力)を及ぼし合う現象。
衝突の前後で,2物体の運動量の和と角運動量の和は変わらないが,
運動エネルギーは一部は熱エネルギーに変わる。
運動エネルギーが保存される理想の場合を完全弾性衝突という。
一方の物体に対する他方の物体の相対速度を,
衝突前でu,後でu′とすると,u′/u=eを反発係数といい,
完全弾性衝突ではe=1,そうでなければ0≦e<1。
(2)電子・陽子・α粒子・光子等が同様粒子や
原子・分子に近接し互いに作用し合った後遠ざかる現象。
ふつう衝突の前後で粒子の進行方向が変化する。
衝突の前後で運動エネルギーの和が
変化しない場合を弾性衝突,変化する場合を非弾性衝突という。
後者では入射した粒子の運動エネルギーの一部が衝突された粒子に与えられ,
原子や分子が励起状態に移ったり,核反応が起こったり,新粒子が放出されたりする。
衝突の起こる確率を断面積といい単位バーンで表される。
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