
1,食物連鎖とは
いわゆる食う者と食われる者の関係で結びついた生物間のつながり。
捕食連鎖,寄生連鎖,腐生連鎖などが区別される。
動物は終局的にはすべて独立栄養を営む緑色植物に依存し,典型的な捕食連鎖では,
緑色植物(生産者)→植食動物(一次消費者)→小型肉食動物(二次消費者)
→大型肉食動物(三次消費者)の関係が成り立つ。
一般に連鎖の成員はその先行者より個体数が少なくなるのが普通で
緑色植物を底辺にしたピラミッドが構成される。
寄生連鎖では,一般に宿主より寄生動物の方が体が小さく個体密度が高い。
腐生連鎖は落葉落枝や生物の遺体を食べる動物や微生物から始まるもので,
土壌中や海底などで中心的な役割を果たす。
食物連鎖の過程で起こる放射性物質などの生物濃縮が注目される。
自然界では単一の食物連鎖が独立して存在することは非常にまれで,
普通は多くの連鎖が相互に関連して食物環,食物網を形成する。
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