1,卵とは

生物学の用語としては「らん」とも呼び,
本来は雌の生殖細胞である卵細胞のことをいうが,
一般には体外に産み出されたものをいい,
特に動物の卵で,殻に囲まれた大型のものを「たまご」と呼ぶ。
卵巣内の卵母細胞の減数分裂によって生じ,形は一般に球形,
卵形など種々ある。
発生に必要な卵黄をたくわえ,卵黄の量と分布によって,
等黄卵,端黄卵,中黄卵などに分ける。
また一般に*極性があり,将来の分化とかかわりをもつ。
【*…生物体の細胞・組織が、ある軸に沿って、形態的・生理的な差異を示すこと。】
卵は普通にこれを保護するための卵膜で包まれ,
これには,卵自身の卵黄膜のほかに卵胞細胞から分泌された
漿膜,輸卵管から分泌された卵白,卵殻膜,卵殻などがある。
また植物では,被子植物の胚嚢内の珠孔に面した大きな細胞,
裸子植物,コケ,シダ植物では造卵器内の大きな細胞が卵である。

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