1,リンとは

元素記号P,原子番号 15,原子量 30.973761。周期表 15族,窒素族元素の1つ。
天然にはカルシウムCaの第三リン酸塩の形で産出することが多い。
リン鉱石などとして広く存在するほか,
動物体の歯や骨を形成し,また複雑な有機化合物を構成して生体中に分布する。
リン,リン酸,リン酸肥料の原料としては骨粉,グアノ,リン灰石,リン鉱石が利用されている。
地殻存在量 0.105%,海水の含有量 0.07mg/ℓ。
単体のリンには黄リン (白リン) ,赤リンおよび黒リンの3つの同素体がある。
黄リンは無色または白色ろう状。一般に微量の赤リンを含むため黄色を呈する。
α体とβ体があり、赤リンはヨウ素Iなどを触媒とし黄リンを 58℃以下の温度に融解すると生成する。
6種の変態があり、黒リンは白リンを 1cm2あたり1万 kg以上の圧力下で数百℃に熱すると生成する。
2変態があり,黒鉛に似て電気の良導体である。
リンは硫化リン,ハロゲン化リンの製造,マッチの製造,各種有機化合物,リン系農薬の合成などに用いられる。
リン酸としては各種リン酸塩の製造,特にリン酸ナトリウム,
重合リン酸ナトリウムとして洗剤に使われた。
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