1,見物効果とは

人が仕事や作業としてなんらかの行動をしているとき、
それを他人が見ていることによって、その行動の量や速度、
質などが影響される事実をいう。
社会心理学用語でもある。
初期の研究では、とくに握力のような筋肉運動的な作業での量や
速度の増大による促進効果が注目されたが、
その後、知的な作業や複雑な作業などでは、
質の低下がおこることもみいだされている。
また、「他人が見ている」といっても、
(1)ただそばに人がいるだけ、(2)じっと観察している、
(3)励ましたり、けなしたりする、(4)同じ作業仲間がいる、
(5)競争相手がいる、などの条件でその効果は違ってくる。
さらに、作業者の能力や性格、作業に対する習熟度、
作業している者と見ている者の社会的な関係などによっても、
その効果は促進的にも抑制的にも働く。
[辻 正三]
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