1,ボルトとは

直径の比較的大きい頭付きの雄(お)ねじで、重要な機械要素の一つ。
一般にナットと組み合わせて機械部品などを「締結」するのに用いられる。
ボルトのはたらきは部材と部材を締め付けて外れないようにすることであるが、
この「締結」がボルトの主なはたらきである。
部材と部材を外れないようにするには接着剤で固定するという方法もあるが、
接着剤には、その先も部材と部材が永久に離れないということが目的である。
金属と金属の部材を溶かして接合する溶接もこれと同じく、
二度と外れなくてよいということを目的とした加工である。
ボルトの頭もナットも六角形のものがもっとも多く使用されているが、
四角形、円筒形、皿形などもある。
ボルトは、その形式と呼び径に応じて、A、B、Cの等級が定められている。
頭のかわりにねじを切ったものを植込みボルト、
ナットを用いないでねじ込んで締め付けるものを押さえボルト、
コンクリートの基礎にボルトの一端を埋め込んで機械の据え付けに使用するものを基礎ボルトという。
[中山秀太郎]
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