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『落ち込み少女』第6章その1














「えっー、であるからして、このサイコロの確率は



もう六月だ。

中間テストが終わり、僕の憂鬱もようやく晴れはじめたころなのに、

ジメッとした暑さがいやに気持ち悪かった。

窓の外を見ると、これでもかというほど雨が激しく降り、ザーザーと音まで聞こえるほどだ。

これは雨の音なのか、それとも風の音なのかよくわからない。

窓には水滴がまだらのようについて、窓際の僕にまで届くんじゃないかと不安になった。

なので机と椅子をほんの数センチだけ右側にずらした。

正直なにも変わらないことはわかっていたが、不安がすっと無くなったように思えた。

要は気持ちの問題だ。

いったん落ち着くとまたジメッとした暑さを思い出したかのように背中に嫌な汗を感じた。


うちの学校は節電を心がけているので、クーラーは七月からしかつかない。


そのせいもあってか、クラスメイトの大半は夏服に替えているのにも関わらず、

授業中の今でも下敷きやファイルを団扇代わりにしている。

扇風機は一昨日までは回っていたが、

扇風機は窓側と廊下側に計二台しか付いていないため、

中央の座席の人や最前列、最後列の人には、風が届かないのだ。


そのせいか、クラスの何人かが揉める事態になったので、

うちの担任の秋山先生は扇風機の使用を禁止した。

僕は最後列なので、どっちでもよかったのだが。



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