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1,株とは
特定の集団が、その構成員を身分・資産・業務などによって限定して認めた場合、
その資格が権利化したものをいう。
封建的な身分制度が確立した江戸時代に、
身分、格式、業務が世襲継承され固定してくると、これが株となった。
株には、主として社会的理由によるものと、経済的理由によるものの2種類が考えられる。
たとえば武士の御家人株、郷士株、町人の名主株、家主株、
農民の百姓株などは前者であり、商人、職人などが営業上の利益のために結成した
仲間組合の株などは後者の例である。
株は権利であるから売買、譲渡が行われた。
しかし御家人、名主のような身分は、実質上株化して売買されていても、
形式上は養子相続などの形をとり、表面には現れない。
しかし商人、職人仲間の株などは領主にも公認され、株仲間などがつくられた。
[村井益男]
出典 小学館 日本大百科全書
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