少し苦しかったのでベットに座り、すぐに横になった。
今日は一日中憂鬱な気分が頭からぬぐいきれなかった。
特別嫌な事があったわけじゃないのに。
楽しいことだってあったはずなのに、確かには覚えていないけど。
今日のことを思い出すたび、明日は良いことがあるだろうと、妙な期待をもってしまう。
西山は良い子だ。
僕が朝に教室へ入ると、小さく手を振ってくれるし、
LINEでも僕が発信した十分以内には返事をくれる。
西山と出会えたことは僕にとって幸運なんだと思う。
でもたったそれだけのことで期待してしまう自分が嫌になる。
それは誰にもふるまえるリップサービスだということに気づけない。
いや、信じたくないんだ。
でも心のどこかで信じているんだ。
西山が僕に密かな好意を抱いていることを。
けど、そんなことは絶対にありえない。
注意しにいこうと思ったが、それじゃいつもの繰り返しになると踏んで、
起き上がった体をベットに戻した。
昔に比べて自分の考えや行動を改めることが多くなった気がする。
学校の勉強だって一回目で正解することが少なくなった。
昔は簡単なことだったはずなのに。
一度で正解できないのはなかなか面倒なことだ。
正解するまで何度も修正するくらいなら、
間違っても一回で済ます方が納得できるんじゃないのか。
正解するまで何度も修正するくらいなら、
間違っても一回で済ます方が納得できるんじゃないのか。
自分が間違っていることはわかっている。
でも、何が正しいのかはわからないままなんだ。
思考に酔いしれていると自然とまぶたが閉じようとしていた。
その時覚えていたのは、お隣さんが飼っている猫の鳴き声だけだった。
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