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1,投影とは
防衛機制の一つ。
自分が特定の相手に抱いている不快な感情などを、
相手が自分に向けているのだと思うことで、そうした自分にとって受け入れがたい
欲求や感情などを他者の側に転嫁してしまう心の働きを意味する。
あるいは自分が罪悪感を覚えたときに、相手が怒っていると思う場合などもある。
人は他人の感情を体験することはできないため、他人の感情を理解しようとするときは
必ず自分の感情を基準にして相手を見ている。
たとえば、ある人を嫌っていてそれが快となる場合、相手が自分を嫌っているのだと思ったりする。
これを大きく捉えると、ある人が「世界は~である」と思ったならば、
それは自分の心の内を投影していると言えるのではないだろうか。
一般的には「投影」は悪い面を強調することが多いが、
時間があてて客観的に見ることが可能になり、相手に見ていたものを、
自分のこととして引き受けられるようになる。
例えば働き者で、朝早くから忙しく家事に勤しんでいる母親がいるとしよう。
そんな時、自分の娘がゆっくり朝食をとったりしているのを見ると
「この忙しいのになんでさっさと食べないの!」とイライラしてしまった。
それでつい叱ったり、お前は怠慢でダメだ、などとなじったりせずにはいられなくなる。
子育ての現場では自分の内面の否定したい部分を子どもに見てしまって、
それで必要以上に怒ってしまい、幼児虐待までエスカレートすることがよく起こり得る。
そんな母親が子どもに怒るのは良くない、
やめようと無理に我慢しても長続きはあまりしない。
しかし「…実は私こそがゆっくり、のんびりしたかったのだ」などと気づき、
子供への投影を引き戻すことができたなら、その時にこそ、
子どものペースも認められて自然に怒りが和らぐこととなる。
また「頑張らなければならない」などという価値観も緩んでくるので、
疲れたらじっくり休むこともできるようになるだろう。
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