過去の記事を検索

TRANSLATE

『落ち込み少女』第12章その10




その9←ここをクリック




「じゃあ、ここで」


いつもの十字路で平木は別れることを告げた。


「ああ、うん」


「今日は楽しかった、ありがとう」

軽く手を振って、平木は街灯の点いた夜道に消えていった。

結局、僕は彼女が言った「世界の秘密」とやらを知れずに、

家に帰り、自分のベッドでスヤスヤと眠ることができた。



目が覚めて枕を見ると、髪の毛がついていた。

不条理だなと、ふと思った。

フィクションの世界なら、髪の毛なんて落ちることは滅多にないし、

仮にあったとしてもそんな場面はカットされている

その人物にとって面倒な場面は飛ばすことができるのが、

フィクションの素晴らしいところだ

しかし現実は違う、そんなスキップは絶対にできない


歯は絶対に一日一回は磨いておかないと、口の中は気持ち悪いし、

すね毛は女の子でも生える(妹がすね毛処理するのを一昨日見てしまった)。

僕はこの後、部屋に掃除機をかけなくてはいけない。

そういえば、掃除機の音を騒音という人間はあまりいないよな。

あれだけうるさい音なのに、ストレスを感じたということを聞いたことが無い。


続き←ここをクリック















0 件のコメント:

コメントを投稿