広告とは 不特定多数の人々を対象に商品またはサービスの存在,特徴, 顧客の受ける便益性などを知らせ,相手方の理解,納得をもとに 購買行動を起こさせたり信用を植え付けたりするために, 具体的な物によって表現する有料のコミュニケーション。 生産者と消費者とを結ぶ架橋的手段であるともいわれる。 17世紀,イギリスのロンドンの週刊紙に最初の広告が掲載され,18世紀には新聞広告が全盛となった。 広告の分類法はさまざまで,商品広告に対する企業広告,印象広告に対する説得広告, 全国広告に対する地方広告などの呼称のほか,戦術的な分類として, 挑戦広告,比較広告,ネガティブ・アプローチ(否定型式訴求),意見広告などがあげられる。 また広告物の表現上の差異により,新聞,雑誌,ラジオ,テレビジョンのマス・メディア媒体以外に, 看板,ネオンサイン(→電気サイン),ダイレクトメール,ちらし(折込広告),ノベルティなどがある。 近年ではインターネット上でのウェブ広告も増えた。 広告主のことはアドバタイザーといい,電波広告のときは番組を提供するかたちになるのでスポンサーという。 広告を載せるものを広告媒体といい,新聞社,放送局などがその媒体(メディア)にあたる。 広告主はマーケティングを行ない,ターゲット層が支持する媒体を選んで広告を掲載する。 広告会社(→広告代理業)は広告主と媒体との仲介や,コピーライターやデザイナーなどと組んで広告制作業務を行なう。 なお日本語の「広告」ということばは,広告活動や広告キャンペーンを示す advertisingと, 広告物という具体的なメッセージをもつ広告作品 advertisementという 二つの意味をもっているが,外国ではこの二者は明確に区別されている。