1,ハッブルの法則とは
アメリカの天文学者ハッブルが発見した
「銀河の後退速度は、銀河までの距離に比例する」
という法則である。
という法則である。
この法則の発見によって膨張していることが確かめられた。
しかし、現在では『ハッブルの法則』とは呼ばずに
『ハッブル・ルメートルの法則』と呼ばれている。
その訳とは?
遠方の銀河のスペクトル線は
波長が長い方にずれて観測される赤方偏移*を示す。
【*…遠ざかっている天体から来る光のスペクトル線の波長が、
波長の長いほう、すなわち赤いほうにずれていること。
ドップラー効果によって起こり、遠ざかる速度が大きいほど、ずれも大きい。】
波長が長い方にずれて観測される赤方偏移*を示す。
【*…遠ざかっている天体から来る光のスペクトル線の波長が、
波長の長いほう、すなわち赤いほうにずれていること。
ドップラー効果によって起こり、遠ざかる速度が大きいほど、ずれも大きい。】
赤方偏移から求まる視線速度
(我々から遠ざかっているように見えるので後退速度と呼ばれることが多い)と
銀河までの距離が比例することは宇宙膨張の最も重要な観測的証拠である。
この証拠を初めて示したのが1929年にアメリカのハッブルが出版した
論文であると考えられていたことから、
速度-距離関係はこれまで『ハッブルの法則』と呼ばれてきた。
速度-距離関係はこれまで『ハッブルの法則』と呼ばれてきた。
しかし銀河の後退速度と距離の比例関係は、
ベルギーの神父であり宇宙物理学者である
ベルギーの神父であり宇宙物理学者である
ルメートルによって1927 年に出版された論文に記述されていた。
ところ がこの論文はフランス語で書かれ、
多くの人の目に触れにくい雑誌に投稿されたので、
出版直後には広く知られなかった。
多くの人の目に触れにくい雑誌に投稿されたので、
出版直後には広く知られなかった。
イギリスのエディントンの紹介で 1931 年にこの論文は英文に翻訳され、
英国王立天文学会誌に掲載された。
ところが、この英文論文では原論文にあったいくつかの節、特に宇宙の膨張率
(後にハッブル定数と呼ばれるようになる値)を求めた節、および速度-距離関係が
宇宙の膨張に起因することや求めた膨張率の不定性について述べた
重要な脚注が削除されていた。
このことは少数の研究者には 以前から知られていたが、
誰が英訳を行ったのか、削除が何らかの意図のある
「検閲」によるものであったのかどうかが、
2009 年頃から関連研究者の間で大きな話題となった。
2009 年頃から関連研究者の間で大きな話題となった。
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