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所得効果









どうも、KURAMARUです。




今回は経済学で学習する所得効果について説明したいと思います。



専門的に言うと

所得の変化による限界メリット曲線の移動を

所得効果と言います。


...ぴんと来ませんね笑


ざっくり言うと、

給料(所得)が増えることでいろんな効果を引き起こすよ~

というものと考えて頂ければ幸いです。

では、どういう効果をもたらすか経済学の目で見ていきます。





さっそくですが、例を出します。

給料が増えて所得が増加し、消費全体に回せる資金量が増加したとましょう。


消費全体の資金量=所得が増加すれば、消費量も拡大します。

所得効果は消費を刺激します。



通常の消費財*は所得効果によって消費が増加される(プラス)ので、

こうした財を正常財 、 あるいは上級財と呼びます。 



消費財*.....消費者で自分でまたは家庭で使用、消費されるような財やサービス。

ex.家庭に置いているテレビや携帯など】


ブドウの消費量がもとのまま、所得が拡大したとしましょう。


これは、ブドウ以外の財・サービスの消費量が増加することを意味します。


つまり、ミカンの消費量が拡大します。

これは、ブドウの限界効用*にも影響を与えます。


限界効用*.....その財の消費を増やした時に、



どれくらい効用が増えるかを示したもの。


ex.たとえば、あなたが甘いものを食べたくてケーキを1つ食べたとします。

その1個を食べた時の満足度はとても高いはずです。

しかし、2個目、3個目、4個目となるとどうでしょう?

さすがにケーキに飽きて満足度は下がるはずです。

(あなたが無類のケーキ好きなら話は別ですが....笑)


限界効用は主観的評価なので、万人に当てはまるものではありません。】





今までよりもミカンの消費量が多くなればブドウがより新鮮に感じられ、


ミカンの消費量が拡大する前よりは、同じブドウの消費から得られる
限界効用は増加します。



その結果、リンゴの限界メリット*曲線上に移動するのです。


限界メリット*....ある消費財の購入量が上昇すると

それのコストが増加しますが、消費から得られる満足度も増加します。 

つまり、ブドウは1個よりも、2個、3個を買う方が満足できるということです。
  

しかし、ここで注目すべきことはブドウ1つずつ買うたびに、


それに対する満足度率は低下します。

たとえば、1個目のブドウの満足度を100とすると、2個目、3個目になると

70、50と小さくなっていきます。

このように、財を1つ買うたびに獲得できる満足度を

金銭的な価値に置き換えたものを限界メリットと言います。


ex.ブドウ1個目の満足度100を100円とすると、

2個目は70円、3個目は50円といった形にする。】



























つまり、所得の増加で他の財の消費を増加させることができれば、

当該財*の消費も増やしたくなる。


【当該財*.....今話題になっているものと直接関わっている財、サービス。】



毎日パン食ばかりでは飽きますが、時々パスタもあれば、

麺がよりおいしく感じるでしょう。



このような所得の変化による

限界メリット曲線の移動が、所得効果です。




上記で、所得が増加し、消費が増加する財を・サービスを

正常財(上級財)と紹介しましたが

世の中の財・サービスは所得が増えれば

消費が増えるものだけではありません。





財·サービスによっては、所得が増えると消費が減り、
限界メリット曲線下方に移動する可能性もあります。



そのような財は、劣等財あるいは下級財といいます。



たとえば、主食としての米は正常財ですが、麦(やジャガイモ)などは
劣等財です。



所得が低いときはジャガイモや麦飯を食べますが、

所得が増えると麦飯ではなく白米を食べるようになります。

所得がふえると消費が減るため、主食としての麦は劣等財になるということです。



参考文献
大学四年間の経済学が
10時間でざっと学べる

井堀利宏






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