1,サハラ砂漠とは

アフリカ大陸北部にある世界最大の砂漠。
Saharaの語源はアラビア語で〈荒地〉の意。
ナイル川から大西洋岸まで東西約5000km,南北約1500km,
ほぼ北緯15°以北のアフリカ全体にまたがる。
普通約1000万km2とされるが,その範囲については諸説あり,
部分的にはリビア砂漠など別の名で呼ばれる。
また南縁に沿った半乾燥地帯はサヘルと呼ばれる。
年降水量0〜10mmで,ナイル川以外には恒常的な川はなく,地下水によるオアシスが点在する。
昼夜の気温差は30℃に達する。
大部分は台地砂漠で,岩盤が露出するか,
またはレグregと呼ばれる礫と砂の混じった岩石砂漠となる。
北部にはエルグerg(砂丘列)からなる砂砂漠が見られる。
平均標高約300m、ティベスティ山地では,標高3000mを越える火山がある。
住民はおもにアラブまたは先住のベルベル系。
これらの人びとは古くからオアシス間を結ぶ隊商路を発達させ,
地中海岸とガーナ王国,マリ帝国,ソンガイ帝国などの黒人王国との交易を行っていた。
1920年代からサハラ縦断自動車道路が開発され,
第2次大戦後はアルジェリア,リビアにおける石油の採掘が盛んとなった。
1957年サハラ地域共同体機構が創設され
(1962年にサハラ機構と改称),開発計画が進められてきた。
しかし1968年―1973年の大干ばつを機に砂漠化の問題も生じている。
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