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『落ち込み少女』第6章その7





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部屋に戻ると椅子に座り、しばらくの間ぼーっとしていた。

なぜ母は僕に成績のことを口出ししてくるのだろう?

普通、受験生でもある妹の方に言うべきなんじゃないか?

まぁ、きっと更年期で気が立っているのだろう。

そういうことにしておこう。

自分の気を静めていると、ふと西山のことを思い出した。

彼女は怒られたことはあるのだろうか?

ふと疑問に思った。

そりゃ軽く怒られたことはあるだろうけど、

僕のように親にダメだしされたり、

先生に本気で怒られたことは果たしてあるのだろうか?

イメージが湧かない。

あんな可愛い子を本気で怒ることができる大人がいるだろうか?

同性ならいけるのかもしれないが。

それでもあの子が泣いたとしたら、

まるでこっちが悪いのかと罪の意識にかられるだろう。

もし僕が次に生を授かったとしたら、あんな子でありたいものだ。

誰にも笑顔を絶やさずに、周りも笑顔が絶えない。

どこにいようが一軍の長になり、二軍や三軍にも優しい言葉をかけてくれる。


しかしひねくれた僕には彼女の笑顔や台詞が

大衆受けするように作られたまがいものにしか見えなかった。




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